「ねぇー、そろそろ別行動しない?」
と奈緒が美香ちゃんと私に小声で提案する。
「うちは、もちろん竜と行動するから。」
「そういえば、お化け屋敷はどうだったのかしら?」
「ばっちしやで。何回抱きついたことか。その度に顔赤らめるのがめっちゃ可愛いねん。」
「ぜんぜん怖くないくせに。」
ぼっそと言ったつもりがばっちし聞こえてたみたいで
「なんか言った?陽子ちゃん。」
と腹黒い笑顔を見せられる。
「ナニモナイデス。」
「まぁ、うちらはうまいことはぐれるけど。そっちはどないする?4人で行動するん?」
「えっと…どうする、美香ちゃん?」
「あたしは、あの…小さい子と二人で行動するわ。」
「もしかして美香ちゃんは亮君狙いなん??」
奈緒の顔がこの上なく輝いたが
「違うわよ。ちょっとした気遣いよ。」
と美香ちゃんは不適に笑った。
「なんやおもんないわ~。とりあえず、6時に正面玄関集合で!!」
「「了解。」」
そして、奈緒と竜君がいなくなり、
美香ちゃんと亮もいつのまにかいなくなって
現在和紀君と二人っきりなわけです。
「なんか乗りたいのある?」
「うーん、わかんない。」
「じゃぁ、片っ端からのってこや。」
「うん。」
まず、はじめはコーヒーカップ。
和紀君がぐるぐるおもいっきしまわしてた。
二人とも終わったあと、しばらく気分悪かったしね。
その次からは、ジェットコースターとか急流すべりとか乗りまくって、
すっごく楽しい。
途中で美香ちゃんとか奈緒を見かけたけど二人とも楽しそうにしてた。