「やっと、終わった。」


本当に怖かった。
風がすごい。
途中意識が飛びそうになったし(笑)


「大丈夫か?」
隣から和紀君が若干顔が青くなっている私を見て声をかけてくる。



「大丈夫だよ。」


「楽しかった?」


「怖かった。けど、景色は絶景だね。」


「それやったら観覧車のがゆっくり見れていいで。」


観覧車か〜。
恋人と乗るものだよね。 頂上でキスしたらずっと一緒にいれるとかよくある話だよね。



「ここの観覧車は恋人とキスしたらずっと一緒にいれるとかきくわ。」






「本当に!?」




ありきたりすぎ……




「そんなん好きなん?」



「いや、そんなありきたりな話本間にあるんやなって思って。」



「確かに。でも、俺そういうの案外信じるタイプやねん。」



「私も。占いとか見てもすぐ信じちゃうし(笑)」



「俺もや(笑)」




「そこの二人〜。次お化け屋敷行くで〜。」



奈緒が向こうから叫んでる。



「「了解!」」



急いで走っていった。