入口すぐにあったのはジェットコースター。
乗りたいって言ってたけど
目の前にしてみたら
怖そう。
美香ちゃんはジェットコースターは遠慮して待ってるって、亮君もそれに付き添ったみたい。
「大丈夫か?」
和紀君が心配そうに私の顔を覗きこむ。
「………たぶん。」
てか、2人用だから…
奈緒は竜の隣に上手いこと座るように持ってくから
私は和紀君の隣か……
緊張するな。
そうこう思ってるうちに
目の前にはジェットコースターが止まり、
奈緒はやっぱり竜の隣に座ったので
私は和紀君の横に座った。
セーフティーベルトを降ろす。
これで本当に落ちないのだろうか…
「そんな心配せんでも大丈夫やから。」
和紀君の声に安心する。
「すごい怖いんですけど。」
「下り始めたら手はなさなあかんねんで。」
「えっ、本当?」
「………うん。」
カタカタと昇り始めるジェットコースター。
「…頑張るね。」
「下みてみいや。めっちゃきれいやで。」
目線を向けると遊園地全体が見渡せる。
綺麗だ。
「ギャー!!!!」
いきなりの急降下に大声で叫びながらも頑張って手を離す私。