「アイツ、葉月ちゃんのように今でも葉月ちゃんを想ってるよ……」

「………」

「オレは……、和志の代わりにはなれないけど、傍にいなきゃいけないと思ったんだ……」

「和志が好きだって言ってた、葉月ちゃんの笑顔を見るまで」


宗介くんはそう言って私の頭を撫でてくれた。


写真の中で笑う和志に、

『泣くなって』


と言われているようだったけど、涙は止まらなかった。