泣き続ける結に
「一緒にいような何があっても」
「うん…柊ちゃん…………
ありがとう……………」
こういう時
優しく抱きしめたりしたら良かったんだけど
気のきいた事が出来ないオレは
「ほらっ、ギョーザ冷めちゃったな」
オレはダイニングテーブルからギョーザの皿を取って立ち上がり
「レンジで温めてくるよ
腹減っただろ?結
ご飯にしよう」
たくさん作っただけあって
皿は少し重かった
二人で温めたギョーザを食べながら
「あ、これ普通のギョーザだ」
「私のはチーズ入ってる」
1つ食べるごとに
中身は何か言いあって
結はウサギみたいに目は真っ赤で
だけど涙をたくさん我慢したオレも目が赤かっただろうな
いろんな具のギョーザを食べたけど
どれも全て
涙のしょっぱい味がした