柊ちゃんが作ってくれた
卵の入ったお粥を食べてから
ベッドに入った
ベッドサイドのオレンジ色のライトの灯りだけの寝室
柊ちゃんに体温計を渡され脇に挟む
体温計が鳴るまでの間
薄暗い部屋の中で
ベッドの横に立ち
渋い顔で柊ちゃんは私を見下ろしてた
何も話すこともなく
ピピッピピッピピッ
体温計を脇から出すと
私が見る前に
サッと柊ちゃんが私の手から体温計を取る
「39.7℃………高いな。
苦しいだろう、結」
「大丈夫だよ?解熱剤だって飲んだし………明日には元気になるよ」
私の言葉をあまり信用していないような表情をして
柊ちゃんは私の両脇に氷のうを挟めた