―――好きです―――
そう言ったあとは
フラれるのを じっと待った
もう 藤代先生が好きで好きで
どうしようもなくて
進路指導とか熱心にしてくれるから
余計に苦しくて
自惚れる自分を
はっきりフって欲しかった
でも
しばらく 驚いて目を見開いてた藤代先生は
「うん」って うなずいた
その意味が わからなくて
今度は私が困ると
「オレも好きです」
あの時の公園に吹いた風
夜の匂いは
今でも ほんの何秒か前のように
感じることができる
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