夜に こっそり施設を抜け出して



近くの公衆電話…私、ケータイ持ってなかったし



公衆電話で柊ちゃんのケータイに連絡して



「話がある」って呼び出して




小さな羽虫が飛び交う 夜の公園で ドキドキ緊張して待ってた




意外と早く藤代先生は来て



私を見つけると



「何があった?どうした?
何か困ったことでもあったのか?」



すごく心配そうに私の顔をのぞき込んだ


先生の髪からは雫がたれて



あぁ、お風呂 入ってたんだ



悪いこと したなって反省した



何か悩み事があるんだろうって
先生の予想を裏切り



「好きです」



私は震える声で言ったんだ