ぼんやり結の事を考え




学校の廊下を歩く




春だね、結







――――――パタパタパタパタ




忙しない足音が



近づいてるのに




オレはキミを思ってたから




全然 気がつかない





廊下の曲がり角を折れた時






―――――――――――ドンッ




胸に衝撃があり






――――――――――――ドタッ




オレの前に女子生徒が倒れた




ヤベ、転ばせた




「大丈夫か?」



そう声をかけ



彼女に手を差し出し




「は…はい。すみません」



彼女が手を伸ばし




オレの手をとり




立ち上がる




「すみませんでした」




そう言って



オレの顔を見た女子生徒は