きつく きつく抱きしめて
星の数ほどキスをした
私の左手をとった柊ちゃんが
「…傷がある」
人差し指にある
自分でもいつ付いたのか知らなかった小さな傷に気がついて
小さな傷を
舌先で優しく舐めて口に含んだ
柊ちゃんに そうして もらうと
どんな傷も消えちゃう気がする
そのまま 腕に舌を這わせ
肩、首筋、小さな胸 ……
つま先まで
身体中、柊ちゃんに愛されて
身体を繋げる前に
一度、柊ちゃんは私の顔をじっと見つめた
わかってる
柊ちゃんの思ってること
私と一緒だね
もうすぐ
こうやって身体を繋げることも
出来なくなる………
優しく私の頬を撫でて
「……愛してる、ずっと」
低い声で柊ちゃんは呟いてから
身体を深く重ね合わせた