唇を離して見つめ合う



柊ちゃんが私の肩に触れて



ゆっくりお布団に倒すと



「しゅ、柊ちゃん………
灯り消して」



「消えてるだろ?」


「ライト、明るいよ」



無駄な抵抗だって わかってる


いくら暗くしたところで


私の貧弱な身体は隠しきれない


だいたい、さっきお風呂に入ったのに


悪あがきだよ


柊ちゃんは どんな私でも受け入れてくれる


それでも、隠せるなら隠したい




「嫌だよ、結」


私の上に覆い被さる柊ちゃんが


チュッて軽くキスしてから


「これ以上、暗くしたら
結の顔が見えないし」



「み、見えない方がいい…」



柊ちゃんは首を横に振って



「ダメ。可愛い可愛い結の顔
ずっと見ていたいから」



キュウ~…………って
胸が締め付けられる


優しく私を見つめる柊ちゃんの目



好き


柊ちゃんが好き


すごく好き


好きだよ、柊ちゃん


愛してる



手を伸ばして抱きつくと


柊ちゃんも
きつく私を抱きしめて


目を閉じたら
たくさん涙がこぼれた