お布団の上で正座してると



「もう、寝ましょうか。奥さん」



――――ドキンッ


柊ちゃんが電気を消して



お部屋は枕元に置かれた和風のライトだけの薄明かり



私の前に柊ちゃんが あぐらをかいて座ると



――――バックン、バックン…


心臓が激しく高鳴り


なんだろ?


やっぱり
いつもと違う場所だからかな?



すごく緊張する…………



目の前の柊ちゃんの顔が
恥ずかしくて 見られない………



「結………」



膝に視線を落としてると


柊ちゃんの
手が私の頬に伸びて来て


ドキドキドキドキドキドキドキドキ……


うわぁ~なんで?なんで?


恥ずかしい………………



そっと
柊ちゃんの指先が私の頬に触れて



ゆっくり、ゆっくり


柊ちゃんの顔が近づく


ギュッと目を閉じると


唇が重なって


優しく触れるだけのキスをして



胸が甘くしびれると


柊ちゃんとキスをするのは久しぶりだったと気がついた