夕食が終わると



「すっごい量が出たね……」



私は部屋のテーブルに突っ伏した



「ここ、料理で有名なんだ」



あぐらを かいて ビールを飲む柊ちゃん


……あんなに食べて よく入るなぁ


私のお腹は もう水一滴だって入らないよ


夕食は とにかく量がすごかった



お造りやお鍋、煮付けにお寿司、ステーキ、シチュー………


延々と料理が出て来て



「タッパー持って来れば良かった」



私が食事中 言ったら


「貧乏くさいこと言うなよ」って



柊ちゃんは苦笑いをした





お腹が苦しくて
「う~ん」と唸ると


「ちょっと歩いてくる?」



柊ちゃんが窓の方を向いて言った