ドクドク…と不安で心臓が早くなる



どうしよう どうしよう


ダメだ
何を言っても取り消せない



「柊ちゃん………」


ごめんなさい


そう言おうとした時に



ふわっ と

柊ちゃんの腕が

私を包みこんで



柊ちゃんは何も言わず


私を抱きしめて頭を撫でた






「毎日、結に逢いに行くから」





柊ちゃんの胸に顔を埋めて



泣きたい気持ちになった



ごめんなさい柊ちゃん


ありがとう柊ちゃん……



変わって行く身体に


いつの間にか


心にまで棘が生えて


柊ちゃんを傷つけたのに


柊ちゃんは優しく


私の棘を全て抜いてくれた




がんばらなきゃ



私のためじゃなく



大好きな柊ちゃんのために




柊ちゃんのためなら


どんなことでも



がんばれる