チッチッチッチッ…ー


時計の秒針の音が聞こえる。



たけちゃんが手術室に運ばれて、手術が始まってからもう3時間もたっている。



私はすぐそばにあるソファに座ってずっとまっている。



たけちゃんのお母さんは手を目を隠すようにおいて、下を向いている。



その姿はとてもつらそうでかわいそうだった…


ガチャンッ


手術室の「手術中」のランプが消えた。


そしてたけちゃんが出てきた。


「たけちゃん!」

「健!」


私達は言った。そうすると看護婦さんが


「大丈夫ですよ。手術は成功しました。」


そう言ってたけちゃんを運んで行った。

先生が出てきて


「斎藤健君のご家族の方々ですか?」


と言った。


「はい、そうです。ありがとうございました」



「いえいえ、それではこちらへ」


医師についていきある部屋に入り、椅子にすわった。


「あの…健はどうなんですか?」


お母さんが言うと先生は…



「健君の症状は…」