「リカさ~、恋してんの?!」




淡いピンクのグロスを真剣に塗っている




私にマイコが問いかけた。




「んーーー。してなぁい」




グロスのキャップを閉めながら答える。




「恋してない?!あんた!今って恋が一番楽しい時だよ?!




恋しないと中学校生活損すっぞ-」





前の席のイスに脚を組んで座りながら




熱く訴えるマイコはいつになく真剣そうだった。