何だろう…


この一方的に見られてる感。



恥ずかしい…





私は布団を頭まで被せて隠した。




真っ暗。

なのに、何て安心感。
叶くんの存在がそうさせているのかな?




夢じゃないんだ…




夢じゃ…ない、!!




「学校ッ!!」




私は布団を返して、今度は起き上がった。




「終わったよ」

「え!?」




叶くんは腕時計で時間を示す。




「えぇ!?」

「自分の状況分かってる?」

「え…!?」




叶くんは体温計を私の耳に当てる。
私はその動作にドキッとして固まる。