「ねぇ、力み過ぎ」
私はクッと肩をすくめていた。
「だ、だって、こんなの緊張しちゃう…!!」
「それって、意識してくれてるの?」
「するよ~!! 叶くんも相沢くんも好意を寄せてくれてる異性としてちゃんと見てるよ」
勢いで叶くんの方を向くと、顔と顔の距離が近くて、私は徐々に逸らして俯いた。
「…あのさ、聞きたかったんだけど、俺 が最初気持ち打ち明けた時より今って、藤沢の中で俺の存在デカくなってる?」
私の中の叶くん…?
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