叶くんは冷蔵庫を開けて、飲み物を出す。 「烏龍茶しかないけど」 その声に二人は返事をした。私も何か手伝ったほうがいいかな? 「おぉ」 「私、ムリ。コーラ」 「ねーよ」 「あ、手伝う」 私はコップに烏龍茶を注いでいった。 両手に烏龍茶を持ち、一つを相沢くんに渡した。 「さんきゅ、藤沢」 ガコン 叶くんは早紀ちゃんの前にコップを置いた。 「えー、水!?」 「なら、飲むな」 「あ、おいし―この水」 「…。藤沢、始めるか」 「あ、うん。お願いします」 私は鞄の中からノートと筆記具を出した。