放課後、早紀ちゃんと別れて私は叶くんと図書館に向かった。 道中気を張りながら自転車を走らせた。 「で、何が聞きたい?」 「え、…と」 「教科」 「出来れば全部…、」 「諦めたら?」 「ムリだよ!」 「じゃ、テスト前までしばらく缶詰めだな」 「……いいの?」 「じゃ、コーヒー1週間分ね」 「あ、ありがとう!」 叶くんは何だかんだ言って優しいなぁ。