「コレ…」

「姉貴の。もう使わねぇし、やるって。サイズ合うかわかんねえけど」

「いいの…?」

「おう、コレで明日学校に着てけるだろ?」

「ありがとう…すごく、助かる」




わざわざ、お姉さんに聞いてもらって来てくれたんだ…




「ヨッシャ!!」

「え!?」

「今、藤沢ん中での俺、ポイントアップしたでしょ?」

「…-!!」




相沢くんがいきなり大きな声を出すからびっくりした。

相沢くんの笑顔は不安を吹っ飛ばしてくれる力があるな。
さっきまでの不安や恐怖が一気に晴れてしまった。