「今日、小野さんたちがお詫びで誘ってくれたことから、何か変わるかもしれないし」
「普通…許さないよ。人が良すぎ」
「あの行為は許せない事だけど、それ以上に、私にとっては、お詫びなんて初めてで…それだけで特別な気持ちが生まれて…傷が癒えていくような気さえするの」
「…」
「お詫びの気持ちは嬉しいから…だから、２度と干渉しないでなんて言わないで。その気持ちに、少なくとも私は心救われたよ」
「…」
「!?」
小野さんが歩み寄る。
「藤沢ｻﾝ、約束するよ。アンタを傷つけるようなマネは一切しない」
ずっと黙っていた小野さんが口を開いた。
