「早紀ちゃん!!! どこ行くの!?」




私は早紀ちゃんに手を引かれ、屋上に来た。




「一番乗り☆ ここなら心置きなく話せるでしょ? 誰か来てもすぐ分かるし」

「うん、」

「で、相沢とは何話したの? アンタたち普通に一緒に教室戻って来たから、てっきり付き合ったんだと思ったよ~」

「あ、あのね…私、色々悩んで決断してごめんなさいって言ったんだけど…」

「言ったんだけど?」

「でも、何かすごく苦しくて…ごめんなさいと同時に涙が出て来ちゃって…そしたら相沢くんにそれは本心じゃないって、その返事は受け取れないって言われちゃったの」

「なるほどね~、で?」




早紀ちゃんは柵に凭れ掛けて言った。