「亜希~!! ちょっと、おいてかないでよ」




早紀ちゃんと叶くんが揃って来た。




「ごめん…」




叶くんと目が合い、私はパッと逸らした。




「イタタッ」




早紀ちゃんが叶くんの耳を引っ張った。




「何したの」

「別に」

「行こッ、早紀ちゃん!!」




私は早紀ちゃんの手を引いて走って教室に向かった。