「ハイハイ、亜希が困ってるでしょ!一気に話し掛けない。迫らない!囲まない!」
後ろの席から早紀ちゃんがすぐにフォローしてくれた。
「早紀、藤沢さんと仲良いよね」
「あ、私も話してるの見たことあるかも」
「そりゃ、私と亜希は親友だからね」
親友…!!
私は早紀ちゃんの親友なんだ…!!
嬉しい!友達より仲が良い関係ってことだよね?
「早紀、私は?」
「アンタはただの大事な友達~」
「何それ、上げてんの?下げてんのどっちだよー」
楽しいな。今、私はクラスに馴染めてるのかな。
こうして話し掛けて貰えることは嬉しかった。
ただ、中学の時もメガネを外した最初の時期はこんな事があった。興味を持って近づいてくれる人も沢山いた。
少し話すようにってからが大事なんだ。むやみに人気者と仲良くなると調子にのって生意気だと思われる。
昨日絡んできた彼女達はもうしないと言ってくれたけど、また他の誰かがしてこないとも限らない。
そう思うと、楽しんでいる隅で素直に喜べい私がいた。