廊下から相沢くんの明るい声が聞こえてくる。
「ッス、幸村!!」
「おぉ」
「おはよ、藤沢」
「…おはよう」
「頑張ったな」
私は相沢くんの笑顔に赤面した。
元気よく教室に入り、相沢くんが席に着く途中、すぐに相沢くんの周りは賑やかになった。
同時に私の周りも賑やかになった。
「ねえねえ、藤沢さんコンタクトにしたの?」
「え、あの…」
隣の席の女子が話しかけてきた。すると、一緒にいた何人かも私の机の周りを囲んだ。
「絶対こっちの方が良いよ!」
「うん!可愛い!!」
「てか、藤沢さん可愛いのにもったいない!」
「眼鏡でだいぶ印象変わるねー」
一気に話し掛けられて、私のアガリ症がピークに達し、顔が真っ赤になっていく。
「あの、えっと…」
「藤沢さん顔赤ーい!」
「大丈夫??」
大丈夫じゃ…ないです。