相沢くんの心臓の音が私を包囲した。
それは、余計なことを考える余地を与えてくれず、私の強がりをすり抜け、飽和状態の弱さに触れた。


私は何度揺れれば気が済むんだろう。決めたことを押し通せない。すぐに恐れて逃げてしまう。変わりたいと思うことだって本当なのに、私にはまだまだ勇気が足りない。



私が…どうしたい…





本当は

どうしたい…?