「ね!えっと…、榊さんっ?」 「あ、はいっ」 「ちょっと、いいかな?」 「え…?」 アタシはその女の子に連れられるがまま、廊下に出た。 「あのね、時川 葉音(トキカワ ハノン)って言うんだけど。あなた、颯くんのお姉さんなんだよねっ?」 「え…。あ、はい」 「颯くんの事、いろいろ教えてくれないっ?」