「お待たせ。ミルクティーとココアね」 佑さんがアタシと凌の目の前に置いた。 アタシは頭を少しだけ下げた。 「ここ、なんかいいね」 アタシが凌に言った。 店内は静かで、お客はあまりいない。 クラシックのゆったりした音楽が流れていて…。 「そうか?ま、俺ここ好きだけど」 「ははっ。アタシも」