そうしてない頭をふりしぼった結果はやはり…
 
否…だった。
 
俺の記憶が正しければ今の今までそんな記憶はない。
 
「あんた…!」
 
と彼女が声をかけようとした。
 
それとほぼ同時に…
 
「そこ!なにをしてるか!!」
 
と、どこぞの教師が罵声を上げる。
 
「ヤバ!逃げろ…!」
 
俺は言いながら彼女の手を…
 
「な…」
 
取って逃げた。