「俺さ、本当に心配なんだよ?遅く帰ってくるのも、部屋に隠っちゃうのも、全部心配。だから、うるさく言うんだ。ごめん」

「裕也…あたしこそごめん。ちっちゃいことで反抗しすぎかな?」

あれ?

夏樹は案外素直だった。こういうとこも、
好きなんだなぁ。

「夏樹、俺は夏樹のことが大好きなんだ。だから、あんま心配かけないで??」

「うん…心配かけてごめんなさい。そんなに考えてくれてるなんて、知らなかったよ。あたしも裕也大好きだよっ」

あぁ。

こんな関係がいつまでも続きますように。

兄妹で恋愛とか、
俺には苦しすぎて無理だ。
だから、ずっといまのままでいたい。