池の側までくるとミオが座り込んでいた



腕にはアイルを抱き抱えている




「ミオ?なにがあった?」


ミオはシリウスに気づくと泣き始めた


「シリウス様、も…もうしわけありませんっ!いきなり辺りが暗くなったと思ったら、ティアラ様の叫び声がして…あっという間だったのです…」



「くそっ。ティアラをさらうなどなにやつの仕業だ。アイルは?」




「気絶しておられるだけのようです。きっとくせ者に殴られて…」



ミオはまた泣き出す



「私はティアラを助けにいく。そなたは女官長を医務室へ」



「は、はいっ。」



シリウスは衛兵のもとへ走った