あれから3日後、ぐらいたった日。

咲が好きな数学担当の教育実習生の本多先生に放課後会いに行った。

教育実習生はみんな、1つの大きな部屋にいる。


せっかくいったのに。

本多先生はだいぶきれいな女の人らに囲まれて、声かけれんかった。

楽しそうな本多先生。

遠目に見てたら、何か空しくなった。


「おじゃましました・・・」


部屋を出ると、ちょうど優花が居た。


「あ、咲!本多先生に会ってたん?」


「優花・・・」


何でかむしょうに悲しくなって、ちょっとだけ優花の胸で泣いてもた。

優花はびっくりして、


「どおしたん!?大丈夫!?」


を繰り返してる。

大丈夫、と答えようとしたとき。

隆弘が通りかかった。


「・・・あ。隆弘っ・・・!」


声をかけると、咲の大好きなあの笑顔を返してくれた。

でもその笑顔が急にこわばる。

隆弘はいったん教育実習生の部屋に入って、すぐ出てきて咲のところへ来てくれた。


「どうしたんよ?」


なんか、じーんと来た。

心配してくれたんかな。


「隆弘~っ・・・いい奴やなあ!」


そう言うと隆弘は笑った。

また、癒される。


「咲もう隆弘に乗り換える~!」


冗談で言ってみたら、隆弘は爆笑してた。

冗談じゃ、なかったら?