──プルルル



『もしもし』


「真山せんせ?」


『もしかして、あいみ?』


「はい…」


『なんでずっと電話
しなかったんだよ?
俺ずっと待ってたんだけど』


「ごめん…なさい」


『いや、そんな
謝らなくていいけど。
今めっちゃ嬉しいし』


なんか学校での
先生じゃない。


って当たり前か。


変な感覚だぁ~



「せんせ大好き」

あれ?

あたしの口から
勝手に言葉が出る。




『なんて?』


出た!先生のドS!

絶対今の聞こえてるはず
なのに、わざと聞き返す。


「先生大好き」


『…名前で呼んで』


「け…けいた大好き」


『俺もだよ』


んわぁー


今さらだけど
あたし今なんか
すごく恥ずかしいこと
言っちゃったよね?



一人で顔が赤くなる。