年上女は時々、心が不安定になる。
常に違う自分を演じているため時々、自分の気持ちがわからなくなってしまう。


年下男の事好きなのかしら?


から始まり…。
何で年下男なんだろ?
理想はお金持ちで優しい、私の事を大事にしてくれる年上の男なのに!


本当に年下男は私の事好きなのかしら?


遊ばれているだけなのかしら?


…きりがない。


最終的には
「なるようになれ」
半ば無理やりに思い込むのだ。



年下男はワイシャツのボタンをとめ帰る支度をし始める。


俺、終電で帰るわ。


あっそう。


そっけない態度だ。いつもこんな感じだが、セックスの後はもっとそっけなく感じる。


俺、靴下どこ脱いだっけ?


洗面台の下に脱いであった気がする。見てくるね。


私は部屋を出て洗面台へと向かう。

靴下を拾い顔を上げた。
鏡に映った顔…。ノーメイクの私は更に老けて見える。自信喪失。


ふぅ…。
思わずため息がもれる。

こんなブサイクな私と何で付き合ってくれてるんだろうか?

こんなブサイクな私と付き合ってくれて感謝しなくちゃね。


…理不尽な恋。苦笑いしながら年下男のいる部屋へ戻った。