知陽くんが私を待っていた

 「どうしたの?」

私の言葉を聞かずに

 「じゃ俺たち先行きますから」
 「あ?あぁ…」

私の手を取ってお店を出て

 「知陽くん?」

じはらく歩くと

 「ここらへんでいいか…じゃぁ奈帆さん、」
 「え…二次会が…」
 「行きたかった?帰りたそうだったけど…」
 「う、うん…帰りたかった…けど…」