その中であたしには見せてくれない笑顔で微笑む理依。
そんな理依を見て、いっつも胸は痛くなる…
けど、想い続けるだけの恋もいいよね…
朝だけはあたしの理依だから…
そんなのも虚しく、もう学校に着いちゃった…
2-Eに入ると、理依はすぐに女の子に囲まれる始末。
違うクラスだったらな…
って何回も思う。
違うクラスだったらこんな思いしなくてもいいから…
「はぁ…」
毎日つくため息。
幸せが逃げて行くのは分かってる。
けど、自然に出てしまう程辛いんだ…
「おはよう☆」
「あっ…おはよう♪」
そう声をかけてきたのは、親友の真世。
「もう…涙出てる…1時間目サボるよ!!!行くよ」
えっ…
涙…????
そっと目を擦ると、手に付いた水滴。