「光さんも見てみたいし、むっちゃんのおじさんも出てるんでしょ？」

奈々が嬉しそうに言う。

「うん、二人から比べたらあたしなんてまだまだだけど…」

「いいなあ〜、そんな素敵な大人達と一緒にいたい。
歳が離れているのに仲間っていうのが凄いよね」



そんな話をしているとニヤニヤしながらクラスで目立っている男子が近付いてきた。

「これ、お前？」

そう言って出されたのは数枚の写真。

祥太郎と光さんと３人でトレーニングしている時の写真。

更に光さんと一緒に手を繋いで歩いている姿。

なんで、こんな買い物に行った時の写真まであるんだ？



「…それが、何？」

「これって夜中だよな？
お前って幼い顔をしていて案外…」

その男子はニヤニヤ笑っている。



「…何が言いたい？」



隠し撮りした上、トレーニング中のあたし達に何が言いたいんだ？



「援交かと思った」



その瞬間、あたしのお弁当箱がそいつの顔に命中した。