「…何で俺なの?」

そーちゃんは目を半開きにして俺を見つめる。

「勝てそうな気がするから」



そーちゃんは両手を上げて首を振った。



「お前、縁起担ぐタイプじゃないだろ?」

「いーやーだー!」

真由ちゃんの、真似をしながら言うと。

「お前が言っても気持ち悪いだけ…」

と、無視された。



「いやいや、頼むから!
そーちゃんじゃないと嫌なんだ!!」



そーちゃんにマシンを持って貰えたら、いいスタートを切れそうなんだ。



「…はあ」

そーちゃんは仕方なく頷いた。