「光さーん!」

ピットに戻るとむっちゃんがいきなり抱きついてきた。

「おめでとう!!」



まるで、自分の事みたいに喜んでくれる。



「ありがとう」

俺は微笑んだ。





年間獲得ポイントは2ポイント差で祥太郎がリードしている。



あと3戦。



あと、もう残り3戦しか。

俺は走る事が出来ない。



優勝の祝福をあちこちで受けながら、心の中ではどこか淋しさを感じながら…



俺はコッソリため息をついた。