「…天才やな」

光は目を細めながらホームストレートを走行する睦海を見つめた。

確かに。



天才。



今年は一戦一戦、走行する度に上手くなっている気がする。



レースは終始睦海の思うがままの展開。



結局、睦海が優勝、2位に知樹が入った。