「じゃあ最終戦が終わってすぐに戻ってくるんやな?」

夕食時、親父が俺に確認を取った。

俺は黙って頷く。

「いよいよ、帰ってくるんやね〜」

何故か。

麻夜は帰らずに夕食を共にした。





…無視





「光が大阪にずっといるようになると嬉しいわ〜」



麻夜の、アホみたいな発言に苛立つ。

ちらっとむっちゃんを見ると。

むっちゃんは箸を止めて俯いていた。



この…アホが。

空気読めって!!

そんなにむっちゃんが悲しむ事を言って楽しいか?



「帰って来た所で、会社の引き継ぎや社長交代で忙しいわ。
更にその先には結婚も控えてるんやし」

奏は眉間にシワを寄せながらムスッとした様子でご飯を食べながら言った。





でかした!妹よ!!





麻夜は悔しそうな表情を一瞬だけ、浮かべたから。