「…相変わらず、冷たいなあ」

麻夜はゾッ、とするくらい綺麗な顔をして微笑んでいる。

「そういう所が好きなんだけどね」

「あ、そう」

軽く流した。



関わりたくない、コイツとは。



俺はリビングを離れて再び部屋に戻る。





「むっちゃん、明日遊びに行こっか?」

奏がベッドで横になっているむっちゃんの話し相手になっていた。

「うん、行く!!」

目を輝かせるむっちゃんに奏は嬉しそうに微笑む。



こんな光景。

麻夜と奏なら絶対にありえんな…





やっぱり、むっちゃんがええわ。

俺にとっても。

奏にとっても。



…対親戚にしても。





…嫌やな。

俺には常にこういう事が付いて回るんやな。