「だから俺はこの家にいるのが嫌やった。
高校を卒業して海外に行けたのはラッキー。
帰ってきてから門真さんが俺を誘ってくれた。
…でも、逃げてばかりはあかんな」

光さんはあたしを見て苦笑いを浮かべた。

「この家に生まれた限りは。
この手で決着をつけんとな。
このままズルズルいったらあかんわ」

光さんの目が鋭くなった。



これぞまさしく…

お家騒動。