気がつけば。



あたしはベッドに寝かされていた。



光さんに彼女がいた、という事はそりゃ当然と思う。

…でも、それが。

イトコ。

しかもあんなに綺麗な…



「起きた?」

奏さんが部屋に入ってきた。

「ああ、ごめん…」

あたし、凄いショックで気を失ったのだと思う。

奏さんは優しく微笑んで

「…ウチの親戚。
色々あるから。
麻夜さんはまだ序の口。
彼女の両親が厄介かな」

途中から苦笑いを浮かべて奏さんはため息をついた。

「まあ、むっちゃんの事はお兄ちゃんが守ってくれるから、大丈夫やで」