「特に光は最後の夏だから。
悔いのない走りが出来た?」

パパの目は優しかった。

光さんは涙を拭いて頷く。



「この優勝は最高だね!
みんな、よく頑張った。
本当にありがとう」



パパが頭を深々と下げると割れんばかりの拍手が沸き起こった。





夏の祭典は最高の形で終わった。