と…そんな時「わりぃ。遅れた。」遅刻したくせに、堂々と、かつ爽やかに登場した男が中井君らしい。 「おせぇよ!どんだけ待たすんだよ? 女の子を待たすなんて、合コンに来る資格ねぇよ!」と島田君が中井君の腰に軽く蹴りを入れていた。 「だから、悪かったって。早く入ろうぜ?ハズイし。」 「俺らは、もっとハズイ思いをしたんだよ、テメェのせいで。店の前で自己紹介なんかしたじゃねぇか!」 全くだ…。 「お腹空いたよぉ。早く入ろ?」 一緒の参加の今井 佐知が急かす。 店に入ると、お肉の焼ける臭いがモワンと鼻にきた。 晩御飯の時間帯だから、店の中は家族連れや、数人の友達同志 で来たり。 店員さんに案内されてテーブルに着いた。