「荻野…さん?」 「俺は、今までそんな気持ちになった事が無くて、この気持ちの理由が分からない。付き合った女を本気で好きだとか、愛おしいとか思った事がない。単に性欲のはけ口にしか見てなかった…。俺は、女を心から信用しない。マンション着いたな。」傘を閉じて中に入る。「女を心から信用しないって、どういう事なの?前に元カノさんが言ってた、心から女を愛さないって言ってたのと何か関係有るの!?」 「帰ったらすぐ風呂入れよ。風邪ひく。」 エレベーターが来て荻野さんが乗り込んで、すぐドアを閉めた…。