「あの…。たいした用事じゃないんで…切ります。それじゃあ。」切ろうとしたら「ちょい待って!」 えっ……。 慌てて、携帯を耳に戻すと「そのまま後ろ見て?」 「後ろ?」言われるままに振り返ると、硝子張りになった建物が有って、よっく見ると携帯持ってこっち見てる荻野さんがいた……。 「間抜けな顔して見てんじゃねぇよ! こっち入ってくれば?」