「恋する乙女の顔しちゃってぇ~。」 ニヤニヤしながら、私の右腕を突っついてくる。 「うるさいなぁ…。」少し顔が熱くなる。 くだらない話しで盛り上がる中、ついにキタァ~!! 荻野さんの通うW大。 この広いキャンパスの中、いっぱいいる人混みの中の何処かに荻野さんがいるんだ。って…広過ぎじゃんーーー!! 「どうやって探すかなぁ…。これじゃ、分かんないよぉ。砂漠の中で、オアシス探す様なものじゃないよぉ~~!」溜め息ついてる私に「まぁ、まぁ、落ち込みなさんな。ありさちゃん。携帯有るじゃん?かけてみなよ?今、何してんのぉ~?とか言って。そしたら大体の場所分かるじゃん。」フフン!と得意気に鼻で笑う早紀が女神に見えた。一瞬だけね…。